フィリピンでは一般的に庶民の足として、アウトリガーの付いたバンカーボートを使います。 ダイビングの遠征用に中距離のダイビングに使います。
材質は木造でマホガニー材で船体の骨格を作り、耐水合板でそれを覆います。
数十年前までは大きなマホガニー丸太をくりぬき、船底にしそこに骨格の桟木を付けてボートを作りました。
今では大きな丸太が不足し資源の保護から船底も合板で作りようになりました。
船体を作るには釘は銅釘でエポキシ材を接着に使い作ります。
船の大工は殆ど図面なしで大きさを注文受けたら、木材などのリストを作ります。
材料がそろえばボート作成に着手し、1か月から3か月くらいで完成します。
船体の外側に付けてある大竹のアウトリガーで安定を保ち、安全に走ります。
外洋には向きませんが、島々の多いフィリピンには丁度良いボートです。
エンジンは殆ど日本の中古トラックのエンジンを使用。 三菱や日産の物が好評。
エンジンは20年、30年も使われたものが未だ活躍します。 メンテパートもあります。
毎年1度は陸に挙げ(ドライダック)乾燥し、船体の修理を完了後再使用します。
時々トラブルで動けなくなるのが難点ですが、ダイビングには向いているボートです。